財団設立経緯

経緯

2007年5月10日に国立大学法人筑波大学株式会社アクセルとの間で合意がなされ、2009年4月から筑波大学情報学群において「組み込み技術キャンパスOJT」が開始されました。「組み込み技術キャンパスOJT」は、産学連携による人材育成のための学士課程における教育プログラムであり、キャンパスに居ながらOJT(On the Job Training)を行い、高度な教育を受けた専門技術者を育成するための新たな学びのスタイルを創出・推進したものです。
「組み込み技術キャンパスOJT」は、草の根活動的に発足した実務的な産学連携での教育プログラムでありますが、2017年4月からは9年目を迎えこれまで優秀な人材を輩出してきており、学内外から高い評価を受けています。この教育プログラムに協力する企業も増え、また社会人として一線で活躍している受講生OBなどの個人からのサポートも行われるようになりました。

産学連携の中でも新規性に富んだ教育プログラムの一つである、筑波大学での「組み込み技術キャンパスOJT」を持続可能な教育プログラムとして運営し、これをモデルとした教育プログラムを他の教育機関へ広げ、数多くの実力ある学生が社会で活躍することを支援するため財団を設立いたしました。

フォーカス

産学連携には、システム作り(TLO、リエゾンオフィス、インキュベーションラボ、ベンチャーキャピタル、資金援助等)、プロセス作り(地域連携、産業クラスタ形成、ベンチャー起業、技術移転、知財マネージメント等)、教育(インターンシップ、MOT、MBA等)などの形態があります。知的財産の活用や共同研究・委託研究、大学発ベンチャーは、大学あるいは企業に収益をもたらすことが金銭的に明確になることや、施設や建物、設備を揃えるとはっきりと形として見えるため産学連携の象徴とされることが多くあります。それに比べ教育には時間がかかるものであり、その効果も端的に表れるものではありませんが、教育により有能な人材が輩出できれば産業発展を骨太に支えることが出来ると考えています。本財団は産学連携での「教育」に注力いたします。

まずは、近年のIoTといわれるものにも使われている組み込み技術に関する電子情報関連技術分野において【ハードウェア】、【ソフトウェア】、【デザイン】の三位一体となった「ものづくり」での実践型人材育成を行い、科学技術産業振興に進達します。